Home» すくすく!アニコムニュース » 特集記事 » 【第5回】うさぎさんの歯?

この度「すくすくアニコム」が、「どうぶつ相談室」としてリニューアルいたしました。

【第5回】うさぎさんの歯?

うさぎさんの歯のしくみ
うさぎさんは、ワンちゃんやネコちゃんとは異なり、すべての歯が生涯に渡って伸び続けます。うさぎさんは食事を食べることによって、歯がそれぞれ正しく咬み合わさり、磨耗することで歯の長さを一定に保っています。しかしながら、偏った食事内容や、遺伝的な歯列や顎の異常などによって、十分に磨耗されない場合には、必要以上に歯が伸びてしまい、歯と歯が正しく咬み合わない「不正咬合」と呼ばれる状態が起こります。

【うさぎさんの歯式】
乳歯 : 切歯2/1 犬歯 0/0  前臼歯 3/2 後臼歯 0/0  合計16本
永久歯: 切歯2/1 犬歯 0/0  前臼歯 3/2 後臼歯 3/3  合計28本

040104_1.jpg

040104_2.jpg

040104_3.jpg


不正咬合

【原因】
不正咬合の原因の例として以下のものがあります。
・偏った食事内容
・遺伝的な歯列や顎の異常
・外傷
・歯周組織の感染

【症状】
食物を口に運びづらそう、食物を口から落とす、食事のスピードが落ちるなどの摂食障害や食欲不振、食事内容の変化(柔らかい物だけを好む)などの症状が出ます。さらに進行すると、伸びた歯が舌や口腔粘膜などを傷つけることで、流涎(よだれ)、出血、流涙、口腔内の潰瘍や眼窩膿瘍などを起こすことがあります。また、食事を摂ることができなくなるため、衰弱や体重減少がみられることもあります。

【治療】
伸びすぎた歯は、動物病院で歯科用器具などを用いて歯切りや歯削りをします。処置を全身麻酔下で行うか、無麻酔で行うかは、うさぎさんの年齢や健康状態、処置を行う歯の位置や状態によって異なります。また、舌や口腔粘膜などを傷つけている場合や、眼周囲にも症状が及んでいる場合は、その症状に応じた処置や抗生物質(内用薬・点眼薬)などの投与も行います。
 
【予防】
歯がうまく削れるような適切な食事を与えることが、不正咬合の予防となります。ペレットや、乾燥の野菜チップなどに偏らず、牧草類や野菜も十分に与えてあげましょう。ケージをかじる癖なども不正咬合の原因となることがあるので、物理的にケージをかじらせない工夫をしましょう。また、日頃からのこまめな歯のチェックも大切です。食事やグルーミング時の様子の変化、摂食障害がみられる、歯が伸びすぎているなどの異常がみられた場合は、早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。ご自宅で歯のチェックをすることが難しいようであれば、動物病院で定期的にチェックしてもらうとよいでしょう。不正咬合は繰り返しやすいので、一度、歯切りや歯削り、フードなどによる予防を行なっていても歯が伸びてしまう場合は、定期的に歯切り、歯削りを動物病院でしてもらうことが必要となります。

040104_4.jpg

この度「すくすくアニコム」が、「どうぶつ相談室」としてリニューアルいたしました。

ページトップへ戻る