この度「すくすくアニコム」が、「どうぶつ相談室」としてリニューアルいたしました。
【第3回】肥満??
肥満??
近年、ワンちゃんやネコちゃんは家の中で生活することが多くなり、昔と比べて食生活や運動量などが大きく変わってきています。ヒトでは、生活習慣が関与して起こる慢性の病気、生活習慣病が問題視されていますが、最近はワンちゃんやネコちゃんにも同じような生活習慣病が見られるようになってきています。その中でも「肥満」は、「糖尿病」「脂肪肝」「椎間板ヘルニア」など多くの病気を引き起こす要因となるため注意が必要です。
【原因】
エネルギー摂取量>エネルギー利用量(エネルギー消費量)
食べ物の与えすぎ、運動不足、避妊・去勢手術によるエネルギー消費量の減少、加齢、遺伝的傾向などが肥満の一般的な要因となります。しかし、肥満を引き起こす病気もあり、それらが肥満の発症につながる場合もあります。
【診断】
ワンちゃんやネコちゃんにおける肥満とは、体重が標準体重より15-20%以上増えている状態をいいます。体格としては、背中や脇を触ったときに肋骨が感じられるくらいがベストといわれています。
【ダイエットの方法】
ダイエットは、一般的に数ヶ月かけて体重を減らしていくことが理想です。急激なダイエットは、どうぶつの体に負担をかけることになるのでやめましょう。
また、下記の点に気をつけることが重要です。
・現在の体重と目標体重の把握
定期的に自宅でも体重を測定し、メモなどに記録を残しましょう。目標体重はかかりつけの動物病院に相談しましょう。
・必要なカロリーの把握
現在の食事のカロリーを把握し、ダイエット計画にあったカロリーに徐々に切りかえていきましょう。複数人で食事を与えてしまうと、きちんとしたカロリーを把握できなくなるので気をつけましょう。
・適切な運動
肥満の状態で急に激しい運動をすると、関節や心臓などどうぶつの体に負担をかけることがあるので注意が必要です。そのどうぶつにあった運動量を、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
・おやつの管理
おやつも1日のカロリー量に含まれます。高カロリーのものを多く与えることはやめましょう。
※かかりつけの動物病院に相談し、その子にあった運動方法や食事療法を行なうのがよいでしょう。急激なダイエットは、ワンちゃんやネコちゃんに負担をかけてしまうので徐々に行なっていくことが大切です。ダイエット中に病的な体調の変化がみられる場合には、必ず動物病院に相談しましょう。
【予防】
現在の食事量で太り始めている場合は、食事量やおやつなど1日の摂取カロリーが多いことが考えられます。その場合は、1日の摂取カロリーをきちんと把握し、適切な食事量を与えるようにしましょう。また、食事の置きっぱなしは肥満になりやすいだけでなく、特に夏場は食中毒の原因にもなるのでやめましょう。
避妊・去勢手術後は、どうぶつのエネルギー消費量が減少します。そのため、以前と同じ食事量でも太りやすくなる傾向に。術後の食事管理には十分に注意することが、肥満の予防につながります。また、どうぶつが高齢になった場合もエネルギー要求量が減少するため、若いときと同じ食事量では肥満になりがちです。定期的な体重測定や触診などの健康診断を受けることも大切です。
食事管理は健康管理として、飼い主が責任を持ってきちんと行いましょう。
